男女問わず プレケア:トラブルを防ぐお手入れ方法は治療前から がんセンターの推奨ケア
Aurora Flareアウロラフレア全身シャンプーは大阪国際がんセンターでセルフケアフェア出展しています。
患者さんの美容相談で治療後の発毛は個人差で、大幅に差があることから治療前から発毛・育毛力を整える頭皮ケア:プレケアを推奨しています。
―スキンケアの継続が大切です―
がんの薬物療法で起こる副作用を完全には防ぐことはできません。しかしながら、日常的にケアを継続することで、皮膚障害の悪化を防ぎ、皮膚障害で治療を中断するという事態を避けることは可能です。
スキンケアは治療が決定しましたら、すぐに日常生活の中に取り入れていって下さい。なお、ケアについてどうしたら良いのか迷った時は、この基本を思い出して判断して下さい。男女を問わず、スキンケアに馴染みがない方には最初は戸惑うかもしれませんが、大切なことですので慣れていって下さい。
◆◆◆観察◆◆◆
適切なケアを継続するためには皮膚の状態を知っておく必要があります。
皮膚の色や潤いの状態、傷などがないかを確認します。
◆◆◆皮膚の保清・保湿・保護◆◆◆
《保清のポイント・・・皮膚は清潔に》
・石鹸を泡立てる前には手を洗いましょう
・泡は手のひらいっぱいに作ります
・逆さにしても泡が垂れないような硬さが必要です
・泡状で出てくるポンプ式の石鹸を利用しても良いでしょう
《保湿のポイント・・・皮膚を乾燥させない》
《保護のポイント・・皮膚への負担はなるべく避ける》
紫外線/ ケガ、虫刺され/ 不潔な状態でいること/ 摩擦/
締め付けること(継続して圧迫すること)/ 喫煙/ など
《洗顔》
《入浴》
一般的に、抗がん剤を投与してからおよそ2~3週間後に髪の毛が抜け始めます。
治療が終了して3~6か月(早い人では2~4か月)経過すると髪の毛は また生えはじめ(生え始めはうぶ毛のような髪の毛です)、8か月~1年程度で ほぼ回復します。
脱毛の程度は人それぞれです。また、毛色や毛質・毛の太さが変わる人も います。髪の状態が回復するまで、時間がかかる場合もあります。
開発美容師は大阪国際がんセンターで患者さんの美容相談をしており、治療後の発毛は個人差で、大幅に差があることから
治療前から発毛・育毛力を整える頭皮ケア:プレケアを推奨しています。
《洗い方:頭皮は清潔に》
毛が抜けることを気にして洗髪しない方が良いと考えるかもしれませんが、 不潔な状態でいると毛穴がつまったり、皮膚炎が起こったりすることもあります。 頭皮は清潔にしておくことが大切です。
《乾かし方:やさしく》
洗髪後はタオルでゴシゴシこするのではなく、水分を吸収させる感じで押さ えるようにやさしくタオルをあてましょう。
ドライヤーの使用はできるだけ控え、使用する時は低温・弱風または冷風にし ましょう。
《とかし方:やさしく、ゆっくり》
脱毛中でも、髪の毛がもつれないようにブラッシングすることは必要です。 ブラッシングは、頭皮を刺激しないようにやさしくゆっくり行いましょう。 ブラシは目が粗く(ピンの数が少ないもの)、ピンがやわらかく、先が丸くなっ ていると、髪への抵抗がより少なくて良いでしょう。中にはピンの台がクッション になっているタイプもあります。
《頭皮のケア:清潔と保湿と保護》
頭皮も皮膚の一部ですので、清潔と保湿、保護が大切です。清潔は前ページ を参考に洗髪を行って下さい。特に脱毛時には、かつらをつけたり帽子をかぶ ることで汗をかいたりします。湿疹やかゆみなどを予防するためにも清潔を保 つことをこころがけましょう。
また乾燥肌がかゆくなるのと同じように、頭皮が乾燥するとかゆみが出現し たりします。頭皮に発疹などの異常がなければ、髪の毛を乾かしたあとは、乳 液や保湿ローションなどを使って頭皮の保湿を行うようにしましょう。
さらにかつら、帽子、スカーフ・バンダナなどを活用し、紫外線を避ける、ケガ に注意するなど、頭皮を保護することも大切です。
静岡県立がんセンター「抗がん剤治療と脱毛」資料より抜粋